商品コード:1421-002[HMV] A.シュナーベル(pf) / シューベルト:4つの即興曲D.935
商品コード: 1421-002
商品詳細:シューベルトは4曲1セットからなる即興曲を2セット作曲している。最初の1セットは1827年の「4つの即興曲」Op.90 D.899。同年2つ目のセットが「4つの即興曲」Op.142 D.935である。モノラル期にはこの8曲を1枚の12"LPに納めることは時間的に無理があり、全曲録音する場合は4曲入り10"を2枚制作するのが通例であった。1970年代以降は収録時間の長期化が可能になり8曲入り12"LPも出始めた。シュナーベルの場合「4つの即興曲」Op.90 D.899をBLP 1007で「4つの即興曲」Op.142 D.935はBLP 1030ではやり10"×2枚が作られた。SP復刻ではない、1950年6月の米国でのLP初期モノラル録音。シューベルトの即興曲は、Op.90の4曲とOp.142の4曲の計8曲(全曲)。英国では、10"2枚で分かれて発売された(BLP 1007/BLP 1030)。米国/フランスでは8曲入り12"が初出となる。アルトゥル・シュナーベル(1882- 1951)はオーストリア・クンツェンドルフ生まれ。この巨匠は当時、E.フィッシャーとピアノ界を二分する重鎮の一人だった。これは68歳の時の録音である。その演奏は、深い洞察と滋味に富み、含蓄の深さを窺わせる。表面的な美しさを否定するかのような厳しさを感じる。シュナーベルはウィーン音楽院にて幾人かのピアノ教師に学んだ後、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番のソリストとしてデビュー。デビュー後に改めて名ピアノ教師として名高いレシェティツキに師事し、一時助手も務めた。1921年にはアメリカにデビューし、その頃からベルリンで教授に就任したり、フルトヴェングラーらと共演を重ねる。1927年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏を7夜にわたって開催し、「ベートーヴェン弾き」としての名声を確立する。1932年から1937年にかけて、世界で初めてのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集とピアノ協奏曲全集(サージェント指揮)をレコーディング。また、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの解釈を詳細に記載した楽譜編集でも有名で、シュナーベル版として世界中で愛用されている。1933年からはユダヤ系である為ナチの台頭によりスイスに移住。さらに1938年からはアメリカに本拠を移し、1944年にはアメリカの市民権を取得した。シュナーベルのシューベルト:4つの即興曲の演奏は伝統的なドイツスタイルで余計な情感を排したシンプルかつ深みのある演奏。但し彼のベートーヴェンよりはリラックスしたムードでテンポも軽度に変化させて歌心さえ感じられる相性の良さを感じる演奏。モノラル初期の名演と言ってよいだろう。
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