商品コード:1427-056b[VSM] D.オイストラフ(vn) / ブラームス:Vn協奏曲Op.77
商品コード: 1427-056b
商品詳細:EMI(Angel)/米COLOMBIA/MELODIYA共同製作。1969年5月クリーヴランド・セヴェランス・ホール(実際はマソニック・オーディトリアム)におけるオイストラフ4回目のブラームス録音。オイストラフは指揮者が大物程力を出す演奏家と見え、クリュイタンスとのベートーヴェンも別人かと思うような高貴な音を出していたが、ここでも同じ。'70年代初頭のプレスで、ここまでの芸術性の高いVnはこの時代そう多くない。さらに老境に入ったヴァイオリニストを感じさせる深みがある。力を適度に抜いた円熟の味はクレンペラー盤にはない魅力!セルが亡くなる前年の1969年5月に録音された巨匠2人の音楽人生の円熟期を捉えた重厚な歴史的名演として今なお親しまれている。同日にヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲Op.102もムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)が参加して録音している。オイストラフという奏者は相手の指揮者の格で大きくクオリティを変えるヴィオリン奏者であることを知っている方は多いだろう。それ程録音が多すぎて、全てに全力を出していたら体と精神が持たないことを分かっていたのだろう。オイストラフは既に1955年~米国で演奏会を開催している。オイストラフとジョージ・セルの初共演は、1969年5月にアメリカのクリーヴランドで行われたブラームスの録音であった。セルの亡くなる前年であり、EMIレーベルによる記念碑的な録音としてようやく初共演が実現したのであった。録音は大抵クリーヴランド・セヴェランス・ホールと記載されているが、実際には実際には、米コロンビア社が普段からクリーヴランド管弦楽団の優秀なステレオ録音を行うために愛用していたマソニック・オーディトリアム(Masonic Temple/Auditorium)がこのセッションでも録音会場として使用された。ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団は、当時米コロンビア社(CBS)の専属だったからである(EPICは米コロンビア・グループ)。つまり米コロンビア社がEMI(Angel)に対しアーティストの貸し出し許可を出した録音であり、ソリストはMELODIYA専属のためEMI(Angel)=MELODIYAとの共同制作録音である。原盤権やプロデュースはEMI(プロデューサーはピーター・アンドリィ・Peter Andry)であるが、米コロンビア社による専属アーティストの特別解放と、彼らの定番録音拠点の提供という重要なバックアップがあって初めて生まれた録音である為、3社が関与した国際的でレーベル横断的な録音であった。オイストラフはセルを特別に敬愛していたようで、それは演奏に現れている。オイストラフはこれまで共演したことのない「冷徹なまでの緻密さとコントロール」された史上唯一のオケに対し 当時60代を迎え深みを増した「骨太で豊麗な人間味」のソロで対峙している。セルはこの録音の翌年である1970年7月に急逝し、オイストラフもその4年後の1974年に亡くなったことが加味され、文字通り「クラシック音楽の黄金期」の終わりを告げる、巨匠たちの記念碑的な邂逅となったのである。ソロだけとれば世の中にはこれを上回る録音は多いが、亡くなる前の巨匠同士の歴史的共演という大イベントがもたらす熱狂がこれを名演としている。
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