商品コード:1414-005[COLUMBIA] S.フランソワ(pf) / ショパン:12の練習曲Op.25
商品コード: 1414-005
商品詳細:フランソワのモノラル録音の中には、この10"のようにオリジナルでありながら、再販に使われるグレータイプのジャケに入ったものも少なくない。ショパンのエチュードOp.10とOp.25もそれぞれ10"のこのタイプがオリジナル。他に最初のポロネーズ集もそうだった。中でも、エチュードOp.10は非常にレアで、ショパンを集める上で、この10"が欠かせない。3曲目に"別れの曲"が入っており、フランソワ流に解釈され、ノスタルジックながら、泥臭くないセンスの良い仕上がり。コルトーと並ぶ名演だろう。ステレオ録音は存在しない。1973年になってOp.10とOp.25がカップリングされ12"化されてFCXPM 3024で再販された。フランソワのショパンは複数回録音した曲が多いが、練習曲はモノラル録音が1回あるだけである。サンソン・フランソワ( 1924-1970)、フランス人に愛されたピアニスト。フランス人の両親の下、1924年独・フランクフルトに生まれる。エコールノルマル、パリ音楽院と学び、M.ロン、ルフェビュールに師事。1943年第1回ロン・ティボー・コンクールの優勝者。1970年ドビュッシーの全曲録音の途中、46歳で没。演奏スタイルは晩年に近づくにつれて、より個性的になった。真の芸術家タイプ。19世紀的なスタイルを'60年代に残し続けたが、酒で命を落とした。彼のショパンには天才の閃きが散りばめられている。即興性も感じられ、自然ながら独創性に満ちている。演奏の歴史を見てもここまでしっかりと伝統的な手法を行いつつ個性を展開するスタイルは他になく天才の域なのだろう。テンポは自在に操るが聴いている方はさほど違和感を感じないという不思議な現象で、普段乗り物酔いに敏感な方がある運転手の時だけ全く問題が起こらないという現象に似ている。勿論ロマンチックであるが必ずしもフランソワの聴かせてやろうとする意図ではなさそうである。感じるままに弾いたら結果的にそうなったにすぎない。だから大衆的人気の大きなピアニストとは逆のことを平気でやってのける。サビの部分をそっけなくすっ飛ばす。Bメロに対して異常なほどの愛着を寄せるなど、気分が優先する彼独自の感覚の世界に引きずり込まれる。何が起こるか先が読めない面白さ、楽しさこそフランソワが愛される秘密と感じる。一度じっくり聴き終わってもなぜか思い出せない、反復できない。その悔しさ、してやられた感覚こそが彼の持ち味だろう。フランソワのショパンを一言で言うなら「デカダンス」という言葉がぴったりくる。しかし決して嫌味ではない愛すべき不健康さが感じられる。しかも意外性、想定外の展開などはフランソワにしかできない世界感!ここでもかなり自分勝手な解釈で演奏している。演奏の完成度とは別にフランソワ節で綴られた練習曲である。万人に勧められる模範的演奏ではない。フランソワが演奏したショパンであって、それ以上でも以下でもない。一見再販のような共通デザイン両面灰クロス紙ペラ・ジャケットの10"盤だが、これがオリジナル!
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