商品コード:1422-063[RICORDI] M.ドロビンスキー(vc)/ ブラームス:VcソナタOp.78「雨の歌」(原曲:Vnソナタ1番), フランク:Vcソナタ イ長調
商品コード: 1422-063
商品詳細:初入荷の珍しいイタリア盤。チェロソナタ2曲入りだが、何方も編曲作品である。中でも特徴のある曲はA面のブラームス。Op.78はご存じVnソナタ1番「雨の歌」である。1878年に作曲され、第3楽章に自身の歌曲「雨の歌」の旋律が使われる。このVnソナタは誰もが知る有名曲であるが、パウル・クレンゲルが1897年に編曲したチェロとピアノのための編曲版(ニ長調などに移調)はこれまで見たことがなかった。同時にヴィオラ用に編曲された楽譜も存在する。B面のフランクのVnソナタをチェロ用に編曲した版は今では一般的でチェロ奏者が通常演奏している。「クレンゲル編」は1897年にSimrockから出版されたが録音は非常に少なく、LP時代までほとんど普及しなかった。1974年には、このKlengel版とは別に「ブラームス自身の編曲ではないか」とされた稿本が話題になり、ヤーノシュ・シュタルケルが初演した。しかしその後の研究で、これはブラームス自筆ではなくPaul Klengelの楽譜であることが判明した。しかし版はどうあれ1970年代前半のシュタルケル盤が最初の録音で間違いないと思われる。このイタリア盤は古い録音ではないがシュタルケルに次に録音された盤である可能性が高い。チェロ奏者、マルク・ドロビンスキー(1940-)は旧ソ連圏、現アゼルバイジャンのバクー生まれ。バクー音楽院で学んだ後、M.ロストロポーヴィチに師事し、モスクワ音楽院および大学院を修了した。1969年、ARDミュンヘン国際音楽コンクール(室内楽部門)で第1位を獲得し、一躍注目を集めた。グネーシン音楽院で教鞭を執った後、1974年にソ連を離れイスラエルへ移住、その後パリを拠点として国際的な演奏活動を展開している。ソリストとしてだけでなく室内楽奏者としても高く評価され、Mアルゲリッチ(pf)との共演もあるらしい。ルガーノのマルタ・アルゲリッチ音楽祭にもたびたび出演してる。ドロビンスキーの楽器は、1748年製 Carlo Antonio Testore。ロストロポーヴィチ仕込みの力強く豊かな音量を持ち、深い歌心とロシア的な抒情性が特徴の奏者である。1970年代では珍しいタイプのよく歌うチェリスト。ブラームス「クレンゲル編」Vcソナタは初めて聴いたが、曲が良いためかほぼ違和感なく楽しめる演奏である。たがB面のフランクのVcソナタ程の親和性は薄い。まだ聴き慣れない理由もあるが「雨の歌」が持つ歌謡性が今ひとつ活かしきれていない印象を持った。その点B面のフランクは遅いテンポとドロビンスキーの力量とが合い全く見事な重量級の演奏である。珍しさでいえばA面のブラームスがこのLPの特徴である点は確か!
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