商品コード:1425-048[L'OISEAU LYRE] T.ダート/ ダウランド:器楽曲集「ラクリメ(涙のパヴァーヌ)」
商品コード: 1425-048
商品詳細:ダウランド作曲の「ラクリメ」にはいくつかのヴァージョンが存在する。同時代のヨーロッパで随一の人気と知名度を誇った楽曲であり、器楽曲版だけでも東欧を除く諸地域で100前後の写本・刊本が残存し、ダウランドの存命時から後世に至るまで数多くの音楽家によってオマージュ作品が作曲された。比喩的な意味でも文字通りの意味でもダウランドの代名詞的な歌曲で、ダウランド自身、「涙のジョン・ダウランド」(中英語: "Jo: dolandi de Lachrimae")と署名することさえあった。大まかにリュート伴奏の歌曲集「流れよ、わが涙」がよく知られる。1600年出版らしい。しかしそれ以前の1596年に「涙のパヴァーヌ」(ラクリメ・パヴァン、"Lachrimae pavan")という題で器楽曲として作曲されたものである。1604年には、「ラクリメ」の編曲を集めた楽曲集『ラクリメ、あるいは七つの涙』(Lachrimae, or Seaven Teares)が出版された。ダウランド自身による器楽曲版には、リュート曲「ラクリメ」、リュート曲「ラクリメへのガイヤルド」("Galliard to Lachrimae")、コンソート(合奏)曲"Lachrimae antiquae"(1604年)などがある。ダウランドはまた楽曲集『ラクリメ、あるいは七つの涙』(中英語: Lachrimae, or Seaven Teares、ロンドン、1604年)を出版した。同書は、「流れる涙」のモティーフに基づく7つの「ラクリメ」パヴァーヌなどを収録している。T.ダート指揮ロンドン・フィロムジカの「ラクリメ」は1604年の器楽版「7曲のLachrimae」と思われたが、実のところサーストン・ダート博士が1950年代の研究・演奏事情に合わせて再構成した“演奏用版"「ラクリメ」らしい。1604年の原版では、7つの「Lachrimae」がかなりまとまって配置されているのだが実際のLPの曲順ではPavanとGalliardを交互に配置していて原版・1604と同じではない。ダートは原典の「7つの連続したPavan」をそのまま並べず、舞曲を挟み込んで長い組曲として再構成した編曲版としている。これは、より舞曲的・外向的な演奏とするためGalliard/Almandを交互に聴かせる組曲としている。これは1604年原典に基づく、サーストン・ダート編・演奏用再構成版といえる。したがって、1604年の楽譜を1950年代の古楽研究者が、当時としては非常に先進的な形で演奏した録音といえる。もちろんピリオド奏法ではなく全曲録音でもない。しかしただのモダン楽器による演奏ではなく1枚のLPに納めたダート編曲抜粋版としても誤りではない版なのである。1604年の原版は全21曲で内訳は7曲の「Lachrimae」→ その他14曲ある(7つのLachrimae、10のPavan、9のGalliard、2のAlmand)。ダート版は「涙のパヴァーヌ」と「陽気な舞曲」を交互に置く20曲である。欠けている1曲は「Mistresse Nichols Almand」で1604年の原版では20曲目にあたる。これは単なる収録時間の都合だけではなく、ダートの「組曲としての構成」に関係している可能性が高いと思われる。英国L'Oiseau-Lyre社はこの録音を戦後英国の「period-performance era」の黎明期を代表する録音として現在も扱っている。ダートはこの録音で、現代の弦楽器+古い弓、ヴィオール、リュート、チェンバロを混用している。当時可能だった最大限の古楽的な楽器構成で、最大限のLPとしての効果を追求して考え抜かれた録音であった!
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